異なる13曲のカンテのレトラの内容すべてが闘牛の世界を表現するという異色作。
中谷伸一(「PURO DRUNKER」執筆者)
2010年にユネスコの世界無形文化遺産に登録されたフラメンコ。アンダルシア各地の組織と大学は連携し、この貴重な文化の次世代への継承を試みている。「フラメンコ・イ・ウニベルシダ(フラメンコと大学)」は2006年からスタートしたプロジェクトで、本アルバムはシリーズ第16弾に当たるもの。テーマはフラメンコと密接な関係がある「闘牛」。セビージャ県カルモナ出身の詩人で、言語学・文学教授のホセ・ルイス・ロドリゲス・オヘダ氏がオリジナルのレトラを制作。グアヒーラ、アレグリアス、ティエント、ソレアといった、異なる13曲のレトラの内容すべてが闘牛の世界を表現するという異色作だ。カンテには同郷出身のホセ・パロンド、ギタリスト6人はニーニョ・プーラ、ペドロ・シエラ、マノロ・フランコ、パコ・コルテス、エドワルド・レボジャール、ペドロ・サンチェスら、ベテラン・中堅どころがズラリと並ぶ。闘牛マニアにオススメ。全13曲、歌詞付き。
CD 1=El arte del toreo(Guajira)Guitarra: Nin~o Pura/El Arte del Rejoneo(Alegri'as)Guitarra: Pedro Sierra/Parto y recental(Serrana y ronden~as)Guitarra: Eduardo Rebollar/La tienta(Tientos)Guitarra: Manolo Franco/El herradero(Bambera)Guitarra: Paco Corte's/La corrida. Ambiente y pasei'llo