１世紀前の創世記のグアヒーラいろいろ。渡米前のカルロス・モントージャの名演奏！
往年のカンタオールたちの歌をＳＰから復刻したシリーズ「グラン・クロニカ・デル・カンテ」。このシリーズはギタリスト、エンリケ坂井氏の膨大なコレク ションの中がら坂井氏自身が復刻している。今回の特集はグアヒーラ。8分の6拍子と4分の3拍子が交互に現れるリズムはフラメンコに最も特徴的なもの。本作では100年前のピアノ伴奏の珍しいスタイルや、同じく100年前のモチュエロも短調に転調する変わり種を歌っている。エスカセーナのグアヒーラは語りのようだ。恒例のギターソロは珍しくもカルロス・モントージャ。アメリカに渡ってアメリカナイズされる前の好もしい演奏で、ブレリアもタンゴもやはり凄腕だ。これら以外のカンテでは、コホ・デ・マラガのサエタ、素晴らしいカナリオのマラゲーニャ、タランタ、美しい歌声のスター、グラシア・デ・トリアーナのアレグリア、ファンダンゴ、ラ・サレリートのティエントほか。しっかりと書き込まれたライナーノー ツ！必聴、必 見の一枚。全22曲、歌詞対訳付き。
収録アーティスト＝コホ・デ・マラガ／エル・カナリオ／ニーニョ・マドリー／グラシア・トリアーナ／ニーニョ・デ・ラ・ウエルタ／ニーニョ・デ・プリエゴ／カルロス・モントージャ（ギターソロ）／サンティステバン／ロエル・モチュエ／ラ・サレリート／エスカセーナ