圧倒的実力歌手アルヘンティーナが古いカンテの掘り起しから、ファドまで歌う!
現代スペインのフラメンコ界で確固たる地位を既に築いているカンタオーラ、アルヘンティーナは84年ウエルバ生まれの33歳。98年に地元ウエルバのファンダンゴのコンクールで優勝したことが、この世界に入るきっかけだった。06年には22歳でデビューアルバムをリリース。その上手さが高く評価された。その後順調に活動は続き、12年に第3作、14年に第4作のライブ盤がリリースされた。本作は3年ぶりの第5作になるが、大手ソニーミュージックからの発売だ。曲数が18曲と力作で、通常のフラメンコではソレアでナナを歌ったり、モレンテへの讃歌ではシギリージャのリズムに朗読を入れてドラマティックに仕上げている。珍しいところではマリアーナやトリージャ、一方タンゴ・デ・アルメンドロ、ファンダンゴ・デ・ニーニョ・レオンなど古い歌の掘り起しにも余念がない。面白いところではポルトガルのファドやアルゼンチン・タンゴも歌っていること。カンテとは異なり、彼女の中音域の魅力が存分に発揮されている。やはり実力歌手である。全18曲、歌詞付き。
La reina de tu ajedrez (Tanguillos)/La vida del artista (Guajira)/Dejando huella (Nana por soleá)/El maestro Carretero (Bulerías)/Elogio a Morente/El silencio del relente (Mariana)/Siguiriya vintage/Estranha forma de vida (Fado)/Romance de flores y blancaflor/Tangos del almendro/Viejos oficios (Temporeras y Cantes de Trilla)/La vega larga (Fandangos)/Afiches (Tango)/Farruca ibérica/Viva la tierra viva! (Alegrías)/Polo de Manuel de Falla/………………………