溢れる創作力、落ちないテンション、増す抒情性!アントニオ・レイ第4作。
ディエゴ・デル・モラオと共に現代スペインのフラメンコを牽引するトップギタリスト、アントニオ・レイ。かつて出場した数回のギターコンクールはほとんど全て優勝という実績と実力の持ち主だ。自身のアルバム以外でもファルキートやシガーラなどヒターノの超一流と共演するのが常という素晴らしさである。本作はその彼の13年以来4年ぶりの4作目である。4作目ともなれば、マンネリに陥ったり、テンションが落ちたりするのが普通だが、アントニオ・レイは溢れる創作力とテクニックで一級品のレベルを保っている。いつも劇的展開のブレリア、伝統味と新しさを併せ持つソレア、ビセンテ・アミーゴに捧げた意外な展開のサバテアード、ラファエル・リケーニに捧げた上質のカンシオンと、枯れることを知らない。パルマにカンタローテ、フアン・グランデ、パーカッションにアネ・カラスコ、ピラーニャ、歌にアントニオ・ビジャール、足音にファルー。ちなみにアントニオ・レイは昨秋に続いて今秋も弊社アクースティカで小コンサートを開いてくれた。素晴らしかった。全8曲。
Dos partes de mi (Bulerías)/Idolo - Dedicado a Vicente Amigo (Zapateado)/Salinas (Bolero)/Turkmani (Bulerías)/Mi Luisa (Rumba)/A mi compare Morao (Soleá)/Teherán (Rumba)/Maestro Riqueni (Canción)