［名盤・再発見］
今や絶滅危惧種に近い、力強くハスキーなボス・アフィジャーが何より強烈！
1955年グラナダ生まれで、マリナ・エレディアの父としても知られるハイメ・エレディア“エル・パロン”のソロ第2作目。母ラ・ロチーナは踊り手で、フラメンコに縁の深いヒターノ一家に育ち、十代でサクロモンテの洞窟タブラオで唄い始めた。今や絶滅危惧種に近い、力強くハスキーなボス・アフィジャーが何より強烈。伴唱で培ったコンパス感を武器に、作中8曲の唄い分けも見事で、シギリージャ�◆▲愁譽↓イ妊廖璽蹐淵泪船腓屬蠅鰡變�させながら、同郷のエンリケ・モレンテに捧ぐビダリータ�Δ任楼貪勝∧命佑里茲Δ冒〆戮妊瓮蹈妊�アスな唄い口に。両親に捧げた表題曲�い離織鵐粥◆屮Ε修鮃陲�ないと言うヤツは息をしないと言うようなもの」と締めるブレリア�А�地元アルバイシンのファンダンゴ��など、新旧混淆のレトラも興味深く、細部まで練られた佳品。プロデュース＆伴奏には、娘マリナの長年の相棒であるギタリスト、ヘスス・ボラ。マリナ自身は��、ディエゴ・デル・モラオが�△縫殴好隼臆叩Ａ�9曲、歌詞付き。（中谷伸一＜「PURO DRUNKER」執筆者＞）
マリナ・エレディアの父、エル・パローン！ひび割れた枯淡の味わい。ボリーコ的軽さも。
グラナダの歌姫マリナ・エレディアの父親、ハイメ・エレディア・エル・パローンは55年生まれの62歳。祖父にエル・パローン、叔父にフアニージョ・エル・ヒターノを持つ家系に育った。母の影響で歌に興味を抱き、12歳にはサクロモンテのサンブラで歌い始めた。その後はプロとして地元のタブラオやペーニャで活躍した。パコ・セペーロがリーダーだったアラブとのフュージョン「マカマ・ホンダ」ではその自慢のノドを聴かせた。特にソレアやシギリージャにカンテ・ターノの味わいが深いと評価された。本作はその彼の恐らくＣＤ2作目と思われる。62歳の年輪から、ひび割れた枯淡の味わいが素晴らしい。ブレリアなどではボリーコのような軽さがいい。伴奏陣はプロデューサーも務めたホセ・ケベド・ボリータを中心に、ディエゴ・デル・モラオ、ミゲル・アンヘル・コルテス。パーカッションにパキート・ゴンサレス、パルマにディエゴ・モントーヤほか。全９曲、歌詞付き。
Los esteros(alegrias)/Meta(seguiriya)/De ti naci yo/Carbón de fragua(tangos)/Soleá de la casa(solea)/Recuerdo a Enrique(vidalita)Sembré un tomillo (bulerias)/La diosa(taranto)/A mi tío Frasquito(malaguena y fandango del albaicin)