へレス最後の大御所の生き残り、カプージョ・デ・ヘレス新譜！65歳とはとても思えない。
ヘレスの大御所たち、トルタ、マヌエル・モネオ、フェルナンド・デ・ラ・モレーナ、マヌエル・アグヘータらが皆世を去ってしまった。そんな中、大御所の最後の生き残りとして光を放つのが、カプージョ・デ・ヘレスである。本作は今年のリリースであるが、65歳とは思えないパワフルな歌い口である。録音はもちろんへレスのラ・ボデガで今年の春に行われたもの。アレハンドロ・サンスをゲストに招き、新しい音楽状況にも付いていけるんだというところを示している。しかし最後は結局カプージョ節になるのだが。 もう1つの注目はプロデュースをしたルイス・デ・ペリキンの力量。アルバムのどの曲にも録音構成を含めて個性があり、飽きることがない。そしてカプージョの意気軒昂たるヤル気が素晴らしい。ギター伴奏のメインは、ニーニョ・ヘロの息子マヌエル・ヘロで、ホセ・ルビチやフアン・ディエゴがパルマで参加している。全9曲。
Me estoy enamorando (Tangos)/Camarón (Bulerías)/Gusanitos yo había como (Soleá por bulerías)/Te amarras el pelo (Bulerías)/Yo estoy jarto de llorar (Tangos)/Himnos (Bulerias)/Porqué has cambiado amigo mío (Fandangos)/Este mundo no lo entiendo (Rumbas)/Mi tierra (Fin de fiesta por bulerías)