歌知りハリートのカンテとクワドロ。ハリートの「アントロヒア・デル・カンテ」とはダブらない。
25年カディスのサン・ロケ生まれのヒターノのカンタオール、ハリートは95年マラガで70年の生涯を閉じた。若くしてニーニャ・デ・ロス・ペイネス、トマス・パボン、アントニオ・マイレーナらと知り合い、カンテの多くを学んだ。更に20代で、フラメンコ史上最も名高い「ペリーコのアンソロジー」に参加。カンテの幅広い知識と歌唱の実力を如何なく発揮し、その名を歴史に留めた。本作はLPの復刻盤だが、録音は60年代のハリートが全盛の頃だろう。ギタリストのアントニオ・アレーナスのクワドログループとの共演で、ゲストでハリートが歌うという形を取っている。従って、ハリートのファンダンゴ、グラナイーナ、タラント、ソレア、カーニャ、ベルディアーレス、ティエントと、グループのセビジャーナス、ルンバ、タンゴなどが混在している。ただし、少し前に出たハリート「アントロヒア・デル・カンテ」とはダブらない。全12曲。
Cantares de los Romeros (Fandangos de Huelva)/ El Rey de la Morería (Granaínas)/El pueblo quiere enterarse (Rumba flamenca)/Van a dar agua (Sevillanas)/Por mí se queda rezando (Tarantos)/Dame el néctar (Soleares)/Ha de batirse conmigo (Caña)/Dedica mi voz (Verdiales)/En blanquear tu fachá (Verdiales)/Por la tarde escuchando (Serranas)/Te lo juro yo (Tango-Rumba)/Que me pasa a mi (Tientos)