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へレスから新しいヒターナ歌手フェリパ・デル・モレーノ登場！伝統の中に時々新しさが交錯する。　

80年ヘレスのサンティアゴ地区生まれのヒターナ歌手、フェリパ・デル・モレーノは40歳。由緒正しいヒターノのパントーハ家やモネオ家の出身で、テレモートやトルタの姪っ子である。15歳でへレスのペーニャで歌手としてデビューし、その後アントニオ・エル・ピパのカンパニーの歌手として、更にマリア・デル・マル・モレーノのバックなどキャリアを積んで行った。01年から03年にはホアキン・コルテスの世界ツアーに参加し、来日もした。ヘレスのタブラオ「ベレベール」でも3年間歌った。本作はその彼女の遅めのデビュー作で、バックをヘレスのつわものアーティストで固めた゛ムイ・ヘレス”なアルバムである。冒頭はパルマとヌディージョだけのブレリアで、のっけからヘレス感横溢！すると2曲目は意外にもグラナイーナ。上手い。アレグリアは伝統メロディにアントニオ・カンポスの歌詞で歌う。ソレアはデ・カディスで、情感と上手さが光る。2曲目のブレリアはカンシオン・ポル・ブレリアで、 ツボに嵌まった味が素晴らしい。アルバムタイトル曲のタンゴは、伝統と新しさが交錯する。ファンダンゴも同様の味わい。最後はブレリアでアルバムを飾る。伴奏は名手マヌエル・バレンシア、そしてルイス・デ・ペリキンが深く関わっている。全9曲。

Bulería al golpe/Entre murmullos (Granaína)/El espigón (Alegrías)/A tía María Bala (Soleá)/Esto se acabó (Bulería)/Jerezaneando (Tangos)/Si tú no vienes (Fandangos de Huelva)/Dime que me quieres (Balada flamenca)/Con el tiempo (Bulería)

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