フラメンコのパロ（曲種）の壁を行き来しながら、ダニ独自のやり方で表現する新しいフラメンコ・ギター！
人気フラメンコ歌手11人を伴奏した前作「21」（'18）からガラリと方向転換した、ダニ・デ・モロンの第4作目「クレール・パラ・ベール（見るために信じる）」（'20）。楽曲には純然たるパロ（曲種）名を一切付けず、オリジナルや別ジャンルを演奏するオールインスト・アルバムだ。とはいえ、ダニが弾くのはフラメンコギターで、ラスゲアードやトレモロといった王道テクニックは駆使。�，魯轡�リージャ、��はブレリア、�Г魯泪螢◆璽福↓┐魯愁譽△箸いι�に、各パロの特徴的なコンパスやメロディ、フレーズといった、フラメンコ色のパズル断片を曲中各所に閃かせる、いわばフリージャズ的アプローチ。長年弾き込んだスペイン歌謡�ぁ屮�ホス・ベルデス」のような独自アレンジもある一方、チュニジアのウード奏者ダファー・ヨーゼフ作曲の��「スーラ」や、イスラエル出身のベーシストであるアヴィシャイ・コーエン編曲の��「アニ・マーミン」は、原曲に忠実なアプローチを心がけたという。共演のパーカッションは、アルカンヘルやミゲル・ポベダのサポートで知られるウエルバ出身のアグスティン・ディアセラ。温厚なダニの内面が投影された静謐な音世界。全12曲。（中谷伸一）
Distopía/Creer Para Ver/La Mazaroca/Ojos Verdes/Conke/Llorar De Alegría/Mary Anne/Camino, Verdad Y Vida/Distopía #2/Sura/Latente/Ani Maamin