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ダニエル・カサーレス/第8作('20)「ギタリッシモ」

ダニエル・カサーレス/第8作('20)「ギタリッシモ」

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「音の詰め込み」が極めてスリリング!テクニック的に非常に挑戦的なダニエル・カサーレスの新譜!

 16歳、史上最年少でボルドン・ミネーロを獲得したダニエル・カサーレス(1980年マラガ県エステポナ生まれ)のソロ第8作目は、前作のアランフェス協奏曲とは打って変わって、極めてギタリスティックに仕上げた熱く野心的なアルバムである。現在40歳で最高の時だろう。野心的と言ったのは、特にテクニック面でこれ以上ないほど挑戦的であることだ。アルペジオでもスラーでもピカードでも、そこここで音を詰め込むが、全く嫌味でなく、むしろ心地良く、聴き入ってしまうのだ。速いパッセージは2本指のピカードと3本指のアルアイレに思える。しかし、必然性の乏しい音の詰め込みはすぐに飽きてしまうが、ダニエル・カサーレスの場合はおそらく伝統と繋がっている分、聴き入ることができるのだ。別の言葉で言えば、「フレーズの曲芸」とも言えるが、この曲芸を支えるパルマが、へレスのカルロス・グリロとディエゴ・モントージャだ。他にメンバーはいない。極めて「ギタリッシモ」なアルバムである。全8曲。

Trasmallo(alegrias)/Maestro Évora,(solea)/Capote de seda(bulerias)/Suspiro al cielo(fantasia)/Oropéndola(zapateado)/El Pantalán(tangos)/Mi refujio (taranta)/Luz de vida(guajira)

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