これは大貴重!ハレオ・エストレメーニョを創始(奏始)したギタリスト、ミゲル・バルガス登場。
重厚なフラメンコ入門DVD「プルピタリータ・コン・パサポルテ」の8曲目(ハレオ)に、エストゥレマドゥーラ(バダホス)の個性派カンタオーラ、ラ・カイータが登場する。そしてそのバックでコンパスを受け持っているのが、誰あろうミゲル・バルガスだ!・・・といかにも詳しそうに書いたが、ほとんど知識はなく、調べたところミゲル・バルガスはハレオ&タンゴ・エストレメーニョの産みの親なのだ。ラ・カイータの後ろでコンパスを刻むハレオは独特の味わいがあり(アバンドラオのようなリズムのトリック)、聴き惚れて しまう。本作はそのミゲルと息子のドミンゴ、フアン(いずれもギター)が登場する。この特徴あるエストゥレマドゥーラのギターは野太く、リズムがカッチリしており、モロンのディエゴ・デル・ガストールにも通じるものがあり興味深い。グラナイーナやシギリージャのソロは伝統的。歌では同郷のグアディアーナ、ポティートが参加。しかし何と言ってもハレオの2曲が聴きどころ。全9曲。
Pulgar y bastón (Jaleos)/Bailarín de Granada (Granaina)/El marinerito (Fandangos) con Guadiana/Templo de Diana (Soleá) con El Perrete/Que me entretiene (Bulerías) con El Potito/Lamento (Siguiriya)/El Chorrillo (Jaleos)Pal¨ Tío Miguel (Soleá) con El Potito/Tangos del romano (Tangos)