特にブレリアでサラ・バラスの足音と絡むギターの疾走感が素晴らしい!カディスの有望若手。
カマロンと同じカディスのサンタ・マリア地区に84年生まれたギタリスト、ケコ・バルドメーロは37歳。9歳からギターを始め、13歳の頃にはプロになれる実力を備えていた。99年、15歳でへレスのギターコンクールのファイナリストになった。00年にはマノロ・サンルーカルとチクエロに習った。01年にはマリア・セラーノのグループで世界ツアーに参加し、06年ホセ・メルセーのバックに加わった。本作はその彼の幾分遅めのデビュー作。次々に登場する若いギタリストの中でテクニックに問題があるギタリストは皆無で、つまりほぼすべて上手い者ばかりだが、個性があるかどうかは別問題だ。ケコ・バルドメーロに最も感じるところは、 2つのブレリアにおける疾走感だ。特にブレリアでサラ・バラスの足音と絡むギターの疾走感が素晴らしい。ゲストにホセ・メルセー、サラ・バラス、ダビ・デ・ハコーバ、イスラエル・フェルナンデス。全8曲。
Estambul(zapateado)/Algodonales(taranta)/Respira el aire - Con Israel Fernández(bulerias)/Calle del Mesón(alegrias)/Espigón de Sancti Petri - Con José Mercé(solea)/Suena tu toque(bulerias)/El de la Lucía(tangos)/Seré un recuerdo