閃くファルセータの断片が本職ならではの鋭さ!
エルチェ出身の中堅ギタリスト、ホセ・トーレス・ビセンテが率いるトリオ(フラメンコギター/ヴィオラ/パーカッション)の第2作。名門ECMレーベルを彷彿させるフリーなフラメンコ・ジャズ系フュージョンは、2013年発売のデビュー盤から一貫して継続。前作ゲストのカルメン・リナーレスに続き、今回はウエルバの鬼才クリスティアン・デ・モレがタラントとファルーカで渋いカンテを披露。閃くファルセータの断片が本職ならではの鋭さで、この路線を一層磨き上げて欲しい。全9曲、歌詞付き。(中谷伸一)