唸りを上げるギター!あっけに取られる上手さのホセ・フェルミン。19年ラ・ウニオン最高賞獲得。
異次元という言葉を使っても言い過ぎではない、恐ろしく上手い新人ギタリストが現れた。95年グラナダ生まれのホセ・フェルミン・フェルナンデス27歳だ。19年ラ・ウニオンのコンクールで最高賞の「ボルドン・ミネーロ」賞を獲得し、同年コルドバのコンクールでも栄えある優勝を獲得している。次々に登場する若いギタリストは例外なくテクニカルだが、このホセ・フェルミンは2つも3つも頭を抜け出している。異次元と言ったのは、ギターがしばしばウナるように聞こえることだ。特にタランタにそれが顕著!現代の弾き手だから音数が多いのは当然だが、どの曲にも漫然と音数に頼った演奏ではない切れ味がある。あっけに取られる上手さである。ポティートが歌で参加している。全8曲。
Alquimia (Bulería)/Mientes (Tangos)/A mi padre (Soleá)/Córdoba (Seguirilla)/Mi niña Alegría (Alegrías)/Jeannette (Rumba)/Mama Leonor (Bulería)/ La Unión (Taranta)