注目はラモンの伴奏の実直ぶり。歌伴奏ではその朴訥とした味わいが良い塩梅で歌い手達を引き立てている。
あのパコ・デ・ルシアの兄で同じくギタリスト、ラモンのベスト盤。といってもギターソロではなく彼が伴奏した歌い手達(15曲で計11人)のオムニバス。歌知りのルイス・デ・コルドバやガブリエル・モレーノ、ファンダンゴ歌いのトロンホとフアン・エル・カマス、フェステーラのラ・スーシ(スサーナ)に、渋好みなチョコラテ・デ・グラナダやアグスティン・エル・ヒターノまで地域性も芸風もバラバラの人たちが収録されている。このアルバムでビビビッときた歌い手を更に個別で深堀りするなんてのも一興。 そして注目はラモンの伴奏の実直ぶり。正直、大スターの弟パコに比べるとひたすら地味なラモンだが、歌伴奏ではその朴訥とした味わいが良い塩梅で歌い手達を引き立てている。この時代(70年代以前)って『レコード会社側が用意したギタリストが歌い手と噛み合ってない』なんてパターンがワリとあるけど、ラモンはこれだけ幅広い歌い手達を伴奏してもそんなことは皆無。みんなラモンに心を許してノビノビ歌っている。全15曲。(Ulito)
Como la rosa que nace/Yo amanecí esta mañana/Que no he dejado de quererte/Pero ahora no te quiero/. Soy más duro que el acero/Rosa si no te cogí/Que no quiere verme entrar/Si el cariño se comprara/De mí mismo me reía/Y la mar mueve los barcos/Lo siento y no puedo/Siempre tendré que vivir/Mírame a los ojos/. La he tenido que dejar/Por un hijo que tenía