ピアノ・フラメンコの俊才、フアン・アントニオ・サンチェス。1曲目のブレリア最後の盛り上がりに驚愕!
フラメンコ・ピアノのホセ・アントニオ・サンチェスは81年コルドバ生まれの40歳。ラ・ウニオンでは準優勝、ヘレスのフェスティバルではソレアで作曲賞を受けている。ピアニストはディエゴ・アマドールタイプか,マノロ・カラスコの抒情派タイプに分れるが、ホセは抒情性を残しつつもフラメンコの奥へ深く分け入ってゆくガッツがある。1曲目のブレリアは入口はソフトだが、後半圧倒的な盛り上がりを見せ、聴くものを驚かせる。2曲目のブレリアは逆に非常にスローテンポでブレリアとは思えない不思議な味を出している。3曲目は、ギターにホセ・アントニオ・ロドリゲスを迎えて上質のフュージョン音楽を展開している。5曲目のタンゴは、のりのいいパルマに乗ってコーラスも入って、ど真ん中の味を出している。ボーカルにクリスティーナ・パレハ、パルマ・パーカッションにパトロシオ・カマラ。全9曲。
Amor, viento y marea/Dentro - con Ana Hernández, Alicia Hernández/Azul de cama - con José Antonio Rodríguez/Cerro Arenal/Huele a Mayo - con Ana Hernández, Alicia Hernández/Solariega - con Javier Márquez/Herrerías/El Vedado/Una manera - con Cristina Pareja