パワフルではないが、音の一粒一粒が揃っていて太く、ある意味独特のタッチの演奏。ブレリアがいい！
86年ヘレス生まれのギタリスト、メロン・ヒメネスは37歳。4歳の頃からギターを弾き始め、フラメンコに恵まれた環境に育った。15歳でニーニャ・パストーリのグループに参加した。また、シタールの世界的奏者ラビ・シャンカールの娘で、同じくシタール奏者のアヌーシュカ・シャンカールとの共演が有名で、CDで聴けないのが残念だが、ユーチューブで素晴らしい共演を見ることができる。また、09年にはエンリケ・モレンテの最後のコンサートで彼の伴奏を務めた。本作は、早くも20年のデビュー作に続く2作目。決してパワフルという演奏ではないが、音の一粒一粒が揃っていて太く、ある意味独特のタッチの演奏だ。中でもブレリアは、地味ながら、そのノリも含めてフレージングが素晴らしい。もっと認められていいギタリストだ。全8曲。
Gato Montoya/Benavente(tangos)/Cabestreros(seguiriyas)/El Emir(solea por buleria)/Ecos de Magerit(rumba)/El Zoco(guajira)/ Cuesta de la Vega(taranta)/La Muralla(bulerias)