伝統に根差したド直球のカンテ！改めてその素晴らしさ、奥深さが分かる佳作。
79年マラガで生まれで、アンテケーラに住むヒターノ歌手、ルイス・ペルディゲーロは44歳。ティア・アニカ・ピリニャーカの曾孫にあたるという。わずか5歳で一流カンタオールと共演して話題になった。その後はアンダルシア各地のコンクールで度々優勝の経験を重ねた。07年にはヘレスのアーティストをバックにデビューアルバムを出し順調にキャリアを積んできた。本作はその彼の3作目。昨今は、新譜に対して何がしかの新しさを加えなければというプレッシャーのためか、伝統に根差したド直球のカンテは少なくなっているが、本作は直球勝負そのもので、改めて伝統カンテの素晴らしさ、奥深さを感じる。例えばソレアなら、アルカラ、トリアーナ、カディスと歌い継いで行く。全8曲、歌いだしの歌詞付き。
¿A quien le voy a contar yo?(solea)/La calle del sufrimiento(tientos)/Nostalgia(buleria)/Si es que no nace de mare(alegrias)/Pero contigo tampoco (fandangos)/Con qué fatiguitas(seguiriya)/Tu mare ma despreciao(bulerias)/ Menga(martinete)