自他ともに認めるエンリケ・モレンテ信者のグレゴリオ・モジャ！伴奏モントジータ、ペペ・アビチュエラ。
自他ともに認めるエンリケ・モレンテ（1942〜2010）信者の中堅カンタオール、グレゴリオ・モジャ（1984年、アルガマシージャ・デ・アルバ生まれ）が、ファースト・アルバム「ノ・ドゥエルメ・ナディエ」（’23）で、積年の夢を遂に実現した。収録曲はすべてエンリケ過去作のカヴァーで、1970年代のキャリア初期アルバムを中心に、タンゴ、マラゲーニャ、シギリージャ、タラント、グラナイーナ、ソレアといったスタンダード曲種を選択。驚くべきは声質と歌いぶりで、勤勉実直なスタイルや節回しがモレンテ本人に瓜二つ。アルバム最後の3曲は“革命家”の冠を決定づけた「オメガ」（’96）からだが、当時50代半ばのエンリケが若返ったようで、単なるコピーとは確実に一線を画す仕上がりだ。メインギターに長年の相棒アレハンドロ・トーレス、ゲストにエンリケを直接伴奏したベテランのモントジータとペペ・アビチュエラ。プロデュースは新進気鋭の後援に力を注ぐドロゲリア・ミュージックのチェミ・ロペス。全14曲。（中谷伸一）
Estrella (Tangos)/El niño yuntero (Malagueñas)/Voces doy al viento (Segiriyas)/Decadencia (Fandangos)/Compañero (Taranto)/La que vive en la carrera ((Granaina)/Mis males (Peteneras)/Tu vienes vendiendo flores (Soleares)/El sueño va sobre el tiempo (Tientos)/Si mi voz muriera en tierra (Alegrias)..............