この11月に来日し、話題をかっさらって行ったヘレスのコンパスの具現者、アネ・カラスコ!新しい息吹。
アネ・カラスコと言えば、ヘレスの大御所ディエゴ・カラスコの息子のパーカッショニストで、フラメンコのコンパスが骨の髄まで分かっているアーティスト。今月11月には、小林亮CD発売記念コンサートで来日し、そのメチャ言葉を持つパーカッションでコンパスを刻み、話題をかっさらって行った。本作は、そのアネから直接購入した彼のおそらくデビュー作。現在フラメンコ・パーカッショニストとしてスペインで最も売れている彼だが、歌のマロコ・ソトとコンビを組んで活動していることが多く、本作でも数多く登場する。ヘレスの若いアーティストの感覚が感じ取れる。父ディエゴ・カラスコも1曲登場するが、更に渋みを増したのどが健在だ。本作はパーカッショニストのアルバムだけに、聞きどころは、そのアレンジにある。出過ぎることもなく、逆に引っ込み過ぎず、これがアネの感覚そのものに違いない。新しいヘレスの伊吹だ。ソレデリータも参加している。全7曲。
Carrasco fiesta(maloko Soto)/Solea de nosotros(Maloko Soto)/Tu Flamenca(Carraco family)/Alabanza(Diego Carrasco)/Mentira(La Junquerita&Maloko Soto)/ Vimos las estrellas(Sorderita&maloko)/Bulestrap