ルンバ、ブレリア、ボレロ、タンギージョといった地中海&ラテンアレンジを駆使した佳作!
フラメンコ・ギタリストの父のもとに生まれたバルセロナ出身の作曲家&ピアニスト、エンリケ・コフィネル(1909〜1996)。サビーカスと1970年代にコンサートを企画し、スペイン歌謡のマノロ・エスコバルがヒットさせた「メ・グスタ・ミ・ノビア」を始め、劇場オペラなど多彩な作品を残したカタルーニャの名士だ。本作は「20世紀の名作を21世紀へ」を合言葉に、エンリケ・コフィネル財団が企画したトリビュート集。ルンバ、ブレリア、ボレロ、タンギージョといった地中海&ラテンアレンジを駆使して、タイトル曲「誰にも言わないで(ノ・セ・ロ・ディーガス・ア・ナディエ)」や前述の「メ・グスタ…」などの現代版が次々に復活!カンテを担当するアナ・コロムは、地元バルセロナのスター・ロサリアのグラミー受賞作「エル・マル・ケレール」('18)にコーラスで参加し、最近フラメンコの伝統パロに迫った自作「カジャナ」('23)を出した新星。全11曲。(中谷伸一)
Carnavalito de amor/Tengo miedo de ti/Me gusta mi novia/Corazon sin cancion/Maria soledad/Faro de bafua/Cantaora/Chiquito bonito/No se lo gigas a nadie/Aie mon coeur/Tabernero