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アントニオ・マイレーナ「エル・カロール・デ・ミス・レクエルドス(我が熱き想い出)」

アントニオ・マイレーナ「エル・カロール・デ・ミス・レクエルドス(我が熱き想い出)」

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その死の1ヶ月半前に録音されたマイレーナの遺作、再発売!必携の1枚。 
                              
                             飯野昭夫(フラメンコ研究家)
 マイレーナ自身についての解説は略す。El calor de mis recuerdos (我が熱き想い出)と名付けられたこのLPは1983年7月22日に収録されたものである。マイレーナの死の直前(およそ1ヶ月半前)に録音された彼の遺作である。一般販売用に作られたものではなかったので,当時入手が困難な代物であった。1983年3月に私は弟のマヌエル・マイレーナを招いての個人的フィエスタをセビージャで行なったが,その頃アントニオは高齢(74歳)による衰弱と持病
の心臓病で入退院を繰り返していた。しかし,死の直前に録音されたこのディスクから肉体的な衰えはほとんど感じられない。カンテに対する彼の執念というか使命感がそうさせたのであろうか。
 選ばれた曲種は彼の他のレコードと同様,いわゆるカンテ・ヒターノが主であるが,2番目の「チャラムスコの想い出」というタイトルを付けられたソレアーは他のレコードには見られないスタイルである。
 「小鳥のトナー」と「かんぬきのトナー」という曲種がかつて存在した。今は失われておりどんなスタイルだったかは不明である。7番目のトナーは,恐らくマイレーナのトナーへの夢が,カンテ・ヒターノに対する思い入れが,それらはかくあれかしと願って作り上げたものであろうと私は想像している。全7曲。

Con los repiques(Romeras)/Mis recuerdos de Charamusco(Soleares)/Aires de Triana(Seguiriyas)/Dichosa hora(Buleri'as al golpe)/Me siento y me pongo a pensar(Tientos/Tangos)/Me haces prevelicar(Buleri'a por solea')/La madruga'(Tona's)

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