07年コルドバ・コンクールでアントニオ・チャコン賞受賞!中音域の色っぽい声質が魅力。
85年アルメリア生まれのカンタオーラ、マリア・ホセ・ペレスは33歳。カンテのある家庭に育ち、小さい頃から歌い始めた。公衆の前で初めて歌ったのはサエタだったという。長じて07年にはコルドバ・コンクールでアントニオ・チャコン賞を受賞した。上手さのほどがうかがわれる。本作はほぼ10振りくらいになる第2作で、中音域のソフトで甘い声に磨きがかかっている。冒頭のアレグリアから声の良さと上手さが光り、次はどんな歌い方をするのか期待が膨らむ。グラナイーナではコロコロ回る節回しが素晴らしい。ヘレスに4年暮らしたようで、ブレリアの乗りも良い。ブイカの「ノスタルヒア」を切々と歌うが、歌唱力の賜物。サンブラでは、影響を受けたマノロ・カラコールのスタイルで歌っている。バラエティに富んだセビジャーナスは傑作。プロデュースとギターがホセ・ケベド・ボリータ、パルマ・ハレオにカルロス・グリロ、ディエゴ・モントージャ、パーカッションにパキート・ゴンサレス。全10曲。
De la luz del agua (Alegrías)/Una carta (Granaina y media)/Vida loca/Echó a volar (Farruca/Transparente y limpia (Bulerías)/Nostalgias/De penita en pena (Soleá por bulerías)/Pá Camarón (Sevillanas)/Con los bracitos en cruz (Zambra)/En la esquina de una Mina (Cantes de Levante)