全編ポプラル(伝統曲)であり、飾り気のないストレートな歌い口はヘレスのカンテの生き証人!
62年ヘレスのプラスエラ地区生まれのヒターノ歌手、サルモネーテは57歳。ヘレスのこの世代のカンタオールの中では、大変重要な存在であり、忘れることは出来ない。77年、若干15歳でマイレーナ・デ・アルコールのコンクール優勝、98年、36歳の時コルドバのカンテ・コンクールでマヌエル・トーレ賞を受賞。そしてその3年後には同大会でパストーラ・パボン賞を受けている。更にエンリケ・エル・メジーソ賞も。本作は彼の数少ない録音の中で、18年ヘレスのラ・ボデガで録音された貴重なアルバム。全編ポプラル(詠み人知らずの伝統曲)であり、飾り気のないストレートな歌い口に非常な好感が持てる。伴奏はこういう歌い手にはピカ一の対応をするドミンゴ・ルビチ!現代ヘレスに生きる伝統カンテの生き証人サルモネーテが素晴らしい。全9曲。
Por la bahia (Alegrias)/Con la inteción que vas (Soleá)/Voy camino de Almería (Cantes de Levante)/Escucho ruido y no sé de qué (Fandangos)/Soltaron los cabos (Siguiriya)/Como los judiós (Bulería por soleá)/No soy más (Taranto y cartagenera)/Tanto me hiciste sufrir (Bulerías)/Sin haber hecho motivo (Toná y martinete)