ルイス・デ・ペリキン作、まさに今のへレスのビジャンシーコ。フアン・デ・ラ・モレーナの歌が最高！
へレスのビジャンシーコと言えば、今は亡きパリージャ・デ・ヘレスとモライート・チーコの伴奏からなる「アシ・カンタ・ヌエストラ・ティエラ・エン・ナビダー」シリーズの二十数巻が記憶に新しい。それは全体にゆったりとした土の匂いが香る懐かしい味わいだった。今は二人はもういない。しかしここに新しい作り手が登場した。ルイス・デ・ペリキンだ！作曲、ギター、プロデュースを自在にこなす逸材である。すでに多くのCDを世に送っているが、本作ではへレスの若い歌い手たち、フェリパ・デル・モレーノ、レラ・ソト・ソルデーラ、マヌエラ・イ・ドローレス・デ・ペリキン、フアン・デ・ラ・モレーナ、マヌエル・デ・カンタローテら起用して新しい世代のビジャンシーコを展開している。リズムが立ってタイトな曲が多いはカディスのビジャンシーコに似ているが、極めつけの歌い手フアン・デ・ラ・モレーナが登場すれば、なんとへレス一色になる。緩急のブレリア、タンギージョ、サンブラなどのリズムを採用。全12曲。
Si para vení a Belén/Para pasear tu calle/Los Quintos mare/Pastores venid/De vendimiá/Sirva tu cuna/Alumbra el camino/Carita morena (Zambra)/ Mece esta canasta/Al son de la morena/De tó un poco/Fin de fiesta