ホアキン・サビナは、スペインが誇る反骨の吟遊詩人！南米各国まで熱狂的ファンを持つ。
1949年ハエン県ウベダ生まれ、2月で73歳になるホアキン・サビナは、スペインが誇る反骨の吟遊詩人。愛と孤独を毒と皮肉で巧みに描く詩世界は、南米各国まで熱狂的ファンを持つ。闘牛とフラメンコ界とも交流が深く、「デ・プリシマ・イ・オロ」（'12）では、ホセ・メルセー、カルメン・リナーレス、ニーニャ・パストーリ、アルカンヘル、カニサーレスら13人がサビナの曲をオマージュ。メルセーは自作の「ドイ・ラ・カラ」（'16）で実際に共演した。本作はプラチナディスク獲得の最近作「ロ・ニエゴ・トード」（'17）収録曲中心の、ビルバオ・エキシビション・センターでのライヴ盤。過去の代表曲「19日と500晩」「結婚式の夜」のほか、パストーリが新作「シゴ・ナベガンド」（'21）に採用の「コンティーゴ」や、メルセーと共演した「イ・シン・エンバルゴ」も歌い、ファンサービスに徹した選曲が魅力だ。ファルキートやペリコン、チャノやレブリハーノが登場するオリジナル盤収録の「チュルンベーラス」もぜひ聴いて欲しい。DVD全24曲116分、CD全10曲43分。（中谷伸一）
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