日本に定着したルンベーラ（ロ）のルーツの1つ。ルンバもいいけどカンシオン・ポル・ブレリアはもっとカッコいい！
1940年ウトレーラで生まれ、99年59歳で生涯を閉じた稀代のルンベーロ、バンビーノ。幼い頃はウトレーラの聖歌隊などで歌っていたが、10代になりフラメンコの歌に取りつかれた。20歳の頃にはバンビーノという芸名が定着し、ウトレーラ近郊やアンテケーラのベンタで歌うようになった。その後間もなくマドリードのタブラオ「エル・ドゥエンデ」でルンベーロとして本格デビューした。その後は同じマドリードのタブラオ「ロス・カナステロス」や「トーレス・ベルメハス」で圧倒的な人気を博した。私は69年のトーレス・ベルメハスでジャケットを掻きむしりながらルンバを歌うバンビーノを見ている。64年から96年の間に15枚のLPを出しており、いかに人気が高かったかが分かる。日本ですでに定着している「ルンベーラ」のスタイルのルーツでもある。CDは代表曲が19曲、DVDは本人の歌う映像とともに、多数の関係者、アーティストのインタビューで構成されている。しかし、ルンバもいいが、カンシオン・ポル・ブレリアはもっとカッコいい。
Compasion/Cantiñas de Utrera (Farruca-Rumba)/Te estoy queriendo tanto/No me dés guerra (Rumba)/Bambino Piccolino/Reírse (Rumba flamenca)/ Y el poeta lloró (Canción por Bulerías)/La pared/Amar y vivir (Canción por Bulerías)/Se me va/Corazón loco/Mi amigo (Canción-Rumba)/Payaso (Cancion por Bulerias)/Cuando nadie te quiera (Cancion por Bulerias)/Soy lo prohibido/Pobre del pobre/Resucité/Quiero (Rumba Flamenca)/Canción de Orfeo/