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堀越千秋画集('16)「千秋千万」

堀越千秋画集('16)「千秋千万」

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フラメンコ狂画家・堀越千秋さんのほぼ全作品を画集に!「カンテを聴け」という声が、天国から聞こえる。

A4変型、上製、函入り、総収録作品595点/総576ページ    

 堀越千秋に一度でもあった人なら、誰もが彼のことを忘れないだろう。天真爛漫、やんちゃで、でかい声でガハハと笑う。とにかく魅力のある男だった。天は彼にいろんな才能を与えてしまった。誰も真似することのできない絵を描いた。文を書けばそこらの作家じゃ太刀打ちできない。そしてフラメンコだ。堀越のカンテを聴くまで、フラメンコの歌があんなものとは知らなかった。      
 本場のフラメンコを日本に定着させたのは、雑誌「パセオフラメンコ」に20年もずっと連載していた堀越の力が大きい。堀越千秋を育てたのはスペインの空気と大地だ。
 小島章司さんのヘレスでのフラメンコの舞台美術、堀越が持てる力を注いだ大傑作の緞帳なども初めて紹介した。これはただの画集ではない。最高の美術用紙を使い、総収録作品595点、オールカラー576ページ。10歳から亡くなる67歳まで、私の知る限りの堀越を詰め込み、執筆した。巻末には堀越との対談も。画集の完成を彼に見せることはできなかったが、もう嘆くまい。  
 ぜひ見て欲しい。堀越千秋の芸術と彼の生きた証を。

(『堀越千秋画集』編者・大原哲夫)
                                                                                                                                               

※画集お買い上げの方に、堀越さん写真、作品の絵はがき4枚(800円)を無料進呈!

 

 2016年秋にフラメンコ狂画家の堀越さんが亡くなって 6年になる。その頃だったか新人公演会場でお会いした時、 ご自身の痩せた身体を、「鍛えて、しまって来た」と言ったので そのまま信じていた。だがしばらくして亡くなってしまった。 亡くなる直前に、堀越さんの画集出版のためのクラウドファンディングが 行われたが、参加方法が分からず、気にしつつ放置してしまった。
 ということで6年後、改めてご紹介したい。 堀越さんの美術に向き合う姿勢とカンテに向き合うそれは、 同じだったと思う。画家の鋭い嗅覚は、カンテのプリミティブ なるものをすぐに嗅ぎ分けたに違いない。その結果が アグヘータ・ファミリーとの交流だ。「ゴルド・アグヘータは、ウトレーラ姉妹や ペラーテの渋いカンテさえも『音楽的』と見て、首を縦に振らなかった」と 堀越さんは言っている。原初的なるもの、彼はこれにしか興味がなかった。 それは、ヨーロッパ大陸の果てのアンダルシアを逆に辿って、北インドまで戻って 聞こえてくるようなカンテに違いない。 堀越さんはカンテを歌うように、絵を描いた。(加部洋)

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