まるで古墳の発掘・復元のよう!ラモン・モントージャのモダン、マノロ・デ・ウエルバの霊感。
94年アリカンテ生まれのギタリスト、アレハンドロ・ウルタードは29歳。フラメンコは勿論のこと、クラシックも弾く。9歳でギターに出会い、短い期間でメキメキ上達し、10代からコンクールの優勝経験を持つ。15年にはコルドバのコンクールで「ビセンテ・アミーゴ賞」を獲得している。ニーニョ・リカルドのコンクールでも2位になっている。本作はその彼のデビュー作だが、オリジナルではなく、歴史上の巨人、ラモン・モントージャとマノロ・デ・ウエルバの演奏を忠実に再現するという企画アルバムだ。まず驚かされるのは、その音色の圧倒的美しさ。ラモン・モントージャを聴くと、改めてそのモダンさと作品の完成度の高さに感心する。これはひとえに演奏の再現性の高さによる。マノロ・デ・ウエルバの演奏は、即興性に富んでいるため、複数の演奏音源をアレンジして曲に纏めたものだ。いすれにしても、まるで高松塚古墳の発掘・復元のように、見事に再現されていて素晴らしい。ラモン・モントージャ5曲、マノロ・デ・ウエルバ5曲。
Granaína - Ramón Montoya/Tangos - Ramón Montoya/Minera - Ramón Montoya/Farruca - Ramón Montoya/Rondeña - Ramón Montoya/Soleares - Manolo de Huelva/Seguiriyas - Manolo de Huelva/Alegrías en Sol - Manolo de Huelva/Serrana - Manolo de Huelva/Bulerías - Manolo de Huelva