今回の特集はカンテ史の巨人マイレーナ！マイレニスモ（マイレーナ主義）という生き方まで産み出した偉人。
往年のカンタオールたちの歌をＳＰから復刻したシリーズ「グラン・クロニカ・デル・カンテ」。このシリーズはギタリスト、エンリケ坂井氏の膨大なコレク ションの中がら坂井氏自身が復刻している。今回の特集は、カンテ史上の巨人、アントニオ・マイレーナ。マイレーナの初録音と2回目の録音合計8曲を収録しており、廃盤がますます進むCD市場を考えれば、これは非常に貴重なものだ。マイレーナが残したものは単に録音だけでなく、マイレニスモ（マイレーナ主義）という生き方そのものを伝え、影響を与え、マイレニストという多くの追随者を生んだ。巻末でバジェステル氏は、その功績について今一度見直されるべきと言っている。今回のギターソロは初めて聴くホセ・R・ロメーロ。古風な味わいが19世紀にタイムスリップさせてくれる。カンテの新登場はラ・トリアニータでサエタを歌う。そして実力者ニーニョ・デ・カブラ、お馴染みパストーラはカルタヘネーラ、タランタ。ニーニャ・デ・ラ・プエブラのファンダンゴがいい。しっかりと書き込まれたライナーノー ツ、歌詞対訳！必聴、必 見の一枚。全22曲、歌詞対訳付き。 （歌詞聴き取り、対訳、解説は川上茂信、福久龍哉、濱田吾愛の3氏）
収録アーティスト＝ラ・トリアニータ／ニーニャ・デ・ロス・ペイネス／アンヘリージョ／マヌエル・バジェーホ／ニーニョ・デ・カブラ／ホセ・R・ロメーロ（ギター・ソロ）／ニーニャ・デ・ラ・プエブラ／アントニオ・マイレーナ