進化を続けるリアルタイムのビセンテ・アミーゴ!フラメンコのパロと入念に練られてきた他ジャンルの音楽との融合。
2013年にケルト音楽との融合作品「ティエラ」で大成功を収め、その後の何年間はこの「ティエラ」を引っ提げてコンサートツアーを行ってきたビセンテ・アミーゴ。17年にはフラメンコ回帰の「メモリアス・デ・センティードス」をリリース、亡きパコ・デ・ルシアへの哀惜迫るレクイエム(鎮魂歌)を発表した。そして今回7年ぶりに第9作の本作をリリースした。今年57歳。本作は、アントニオ・レイの今年の新譜と多少コンセプトが似ているようで、フラメンコ枠内のパロ(曲種)と、入念に練られてきた他ジャンルの音楽との融合が聴きどころである。珍しくパソドブレが取り上げられているが、現代のパソドブレはロックの8ビートに聞こえるところが今である。アルバムタイトル曲はかつてのケルト音楽を彷彿とさせる仕上がり。そして本筋のフラメンコ曲はブレリア、タンギージョ、ソレア・ポル・ブレリアスで、更に進化を続けるリアルタイムのビセンテ・アミーゴを堪能することができる。参加アーティストは。パキート・ゴンサレス、アネ・カラスコ、ホセ・ケベド・ボリータ、マーカス・ミラーほか。全9曲。
Turrón y chocolate(Rumba)/Pasodoble de José Tomás(Pasodoble)/Con V de Cádiz(Tanguillos)/Manuela - A Farruquito(Buleria)/Andenes del tiempo - A Jacinta/El pocito(Bulerias)/Corcovado/Bolero del hermano/Plaza del Cabildo - A Paquito González(Solea por bulerias)