今をときめく活きのいいカンタオーラ、サンドラ・カラスコ!可憐な歌声がたまらないカンテ・ライブ2枚組!
3年前、父の逝去一週間前に見た夢に、本人が現れぺぺ・マルチェーナのオマージュをやって欲しいと頼まれた――と語るカンテのサンドラ・カラスコ(1981/ウエルバ)と、有望若手ギタリスト、ダビ・デ・アラアル(2000/アラアル)が組んだライヴ盤2枚組&書籍。ペペ・マルチェーナ(1903〜1976)は、オペラフラメンカ全盛期にカルメン・アマジャやマヌエル・トーレらヒターノのカリスマから絶賛されたパジョ(非ヒターノ)の大スター。得意だったタランタ、ファンダンゴのほか、マラゲーニャ、ミロンガ、ポロといった古典的ナンバーを、ダビのギターとチェロのホセ・ルイス・ロペス、パーカッションとコーラスにサンドラ地元のロス・メジス・デ・ウエルバの編成でシンプルに演唱。マドリード、アラアル、サン・フェルナンドでの収録で、朴訥なMCにサンドラの素顔が覗く。書籍はマルチェーナの生涯とSP盤からの録音履歴を辿るもので、評論家マヌエル・マルティン・マルティンが執筆。巡業の様子やポスター、父クリストバルの写真も掲載。CD2枚組計13曲、書籍は全153ページ。(中谷伸一)
La Tarara/La luna tiene cerco (Intro y bulería)/Milonga del melón sabroso/Al píe de tu celosía (Malagueña del Maestro Ojona)/Llamarme por soleá/Fueron a la campiña (Taranta de Marchena)/Utrera tiene una fuente (Polo)/Dulce (Farruca de Marchena)/Canción de los Luises (Petenera)/Luna del mes de Enero……