現代のトーケ・レブリーハの具現者ギタリスト、リカルド・モレーノ!伝統方向に傾きを加えた新しい世界感。
レブリーハ生まれのヒターノのギタリスト、リカルド・モレーノ42歳。現代のトーケ・レブリーハとして独自のスタンスで伝統の色合いを出しつつも、全く新しい表現領域を創造し、多くの支持を得て9年が経つ。第5作目になる本作は、初期作品のぶっ飛んだような作風とは異なり、かなり伝統方向に戻って来たような出来上がりである。ブレリアではゲストにトマティートを招き、オーソドックスなブレリアからモロン風味を取り入れて遊んでいる。アレグリアスでは、オーケストラバックに着実なパルマ入りで彼独自の世界を表現している。3曲目は、ソレア・ポル・ブレリア風変拍子でタンギージョにも聞こえてしまうという厄介なもの。6曲目のシギリージャはコンパスを正確に刻みつつ壮大なスケールにアレンジされた傑作!今まで聞いたことがない新しい緊迫感がある。最後のタンゴも同様の作風。新しい世界観に誘なう鬼才リカルド・モレーノの世界。全7曲。
Bordón gitano(buleria)/Fruto eterno(alegria)/Nabrissa(solea por buleria)/Azu(zambra)/Babaji/Testigos del tiempo(seguiriya)/A mis tres(tango)