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ランカピーノ/デビュー作「ランカピーノ 」

ランカピーノ/デビュー作「ランカピーノ 」

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『美味しい』間合い(ティエントやソレアでのコンパスの揺れ具合なんて鳥肌モノ)!それこそがフラメンコのコンパスの妙だ。スルメのように楽しめる名盤。

 チクラナの今や巨匠、ランカピーノの1975年作品の復刻盤。バックは全編パルマとパコ・セペロのギターのみで何の衒いもないアルバムだけど、だからこそイイ!歌われているのは、曲種もスタイルもほとんどカディス近辺のスタイル。ランカピーノ自身の骨の髄まで染み付いた地元の歌をシンプルに歌うだけでこんなに良いアルバムになるんだよなあ。当時30歳のランカピーノの歌声は現在に比べると確かに若いけど、本質は殆ど同じ。つまりフラメンコとして当時既に成熟しきっていたことが確認できる。どの曲もまるで語りかけるかのようなイヤミの無い自然さで、アレグリアスやマラゲーニャでの枯れた優しい歌い口には思わず涙。それを支えるパコ・セペロもビックリするほど音数を減らして、コンパスのキモにだけしめやかに印を付けていくように弾いている。だからこそランカピーノは自由に歌えて『美味しい』間合いも生まれるし(ティエントやソレアでのコンパスの揺れ具合なんて鳥肌モノ)、それこそがフラメンコのコンパスの妙だと思う。一見地味ながらも、スルメのように楽しめる名盤。 (Ulito)

[名盤・再発見]
ヒターノの伝統へ愚直に殉じるような“熱”。カンテ・プーロの真髄はこれだ!

                      中谷伸一(「PURO DRUNKER」執筆者)  
 ほの暗く熱いヒターノ節が炸裂! カディス近郊のチクラナ生まれ、今年70歳のランカピーノが40年前、1975年に発表したデビューアルバム(原盤コロンビア)だ。武骨な風貌にぶ厚いひび割れ声、ドス黒い迫力で圧倒するカンテは、今やほぼ絶滅危惧種に近い。十八番のアレグリアス・デ・カディスで、当時亡くなったばかりの巨匠アウレリオ・セジェス(1887〜1974)を「アレグリアスの唄は哀しみと痛みで泣く――永久にその名手を失ったから」と偲び、Alegrias(喜び)にもpena(哀しみ)とdolor(痛み)をにじませるのがランカピーノの真骨頂。「ウレレ、ウレレ」と始まるノスタルジックなタンゴや、ティエント、シギリージャ、ソレア、ブレリアにも風格が漂う。郷土愛、家族、恋、運命――ヒターノの伝統へ愚直に殉じるような“熱”。カンテ・プーロの真髄はこれだ。ギターは凄腕職人、パコ・セペーロ。マラゲーニャ終盤の伴奏は絶品。全10曲。


カディスの本格派ランカピーノ、若き日の貴重なデビュー盤。

カディスの本格派ジプシー歌手ランカピーノの若き日のデビュー作で、おそらく75年録音のRCA原盤を復刻した貴重盤。曲は伝統スタイルのアレグリアス・デ・カディス、タンゴ、ティエント、ソレア、マラゲーニャ、シギリージャ、ブレリア、ミネーラなど。伴奏はパコ・セペーロ。全10曲。

伴奏パコ・セペーロ。

Alegrias de Cadiz/ Tangos/ Tientos/ Soleares/ Fandangos/ Malaguenas del mellizo/ Minera/ Seguiriyas/ Soleares/ Bulerias

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