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ディエゴ・ルビチ('11)「アルヒーベ・ホンド」(CD+本)

ディエゴ・ルビチ('11)「アルヒーベ・ホンド」(CD+本)

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「ディエゴが歌うと身体に何かが移ってくる」(マリア・デル・マル・モレーノ)、「最も難しいもの、彼はドゥエンデを持っていた」(エル・トルタ)! 

  へレスのルビチ家の頭領ディエゴ・ルビチ(1949〜2007)は、カンテヒターノの名手だった父ドミンゴ(息子で現役ギタリストと同名)の伝統芸を継承したプーロ一筋の硬骨漢。父ドミンゴの兄弟はアグヘータ・ビエホ、マヌエル・アグヘータとは従兄弟同士。本作は生前親交があった研究家、ホセ・ルイス・ガルベス氏による評伝&CD。歌識りアントニオ・エル・チャケータとの複雑な縁戚関係の考察も興味深いが、アーティストらのディエゴ評(p45〜)が一番の読み所。「ディエゴが歌うと身体に何かが移ってくる」(マリア・デル・マル・モレーノ)、「最も難しいもの、彼はドゥエンデを持っていた」(エル・トルタ)、「踊り歌ではカンテの良さを損なうので自由に歌ってもらい、僕らが歌に付いていった」(フアン・ベルモンテ)。死の直前の地元紙インタビューでは、珍しく業界への批評を覗かせる場面も。CDは2004年、マドリードのサラ・フグラルでのライヴ録音で、ベテラン円熟期の滋味が凝縮。全8曲、歌詞&英語対訳付き。(中谷伸一)

※(注)2曲目の「ティエント-タンゴ」のみ、歌詞未掲載です


 ディエゴ・ルビチ!汗と埃が匂うヒターノ声を振り絞り、伝統の美学に殉じる唄いぶり。

 ロス・サントス(聖人)の名を持つ唄い手といえば、マヌエル・アグヘータ、そしてこのディエゴ・デ・ロス・サントス・ベルムデス “ディエゴ・ルビチ”(1949〜2007)。祖父のドミンゴ・ルビチ(息子のギタリストと同名)はアグヘータ・ビエホと兄弟という、聖地ヘレスのカンテ・ホンドの源流を継ぐフラメンコ・ファミリーの長だった。CDは2004年5月、マドリードのサラ・フグラールでの録音で、ギターは旧知のクーロ・デ・ヘレス。「dinero...」で始まるブレリア・ポル・ソレアや、「月光を遮る帽子」(英訳ミスでハンカチとなっている)のソレア、クーロの伴奏が冴えるシギリージャ、戸口を渡り歩く物乞いを歌うサエタなど、汗と埃が匂うヒターノ声を振り絞り、伝統の美学に殉じる唄いぶり。「ディエゴは今のチャラチャラしたのには目もくれなかったね」とは、十代半ばから伴奏するニーニョ・ヘロの証言。渋好みも唸らせる、ザラリと苦いカンテに飢えた人に。フラメンコ・ビベのCD+伝記本シリーズ。全8曲、歌詞+英訳付き。<中谷伸一(「PURO DRUNKER」執筆者)>

ヘレスの純粋なカンテ・ヒターノ、D・ルビチ未発表録音!

 07年8月この世を去った生粋のヘレスのヒターノの血筋を引くカンタオール、ディエゴ・ルビチ。あのアグヘータ兄弟とも血が繋がった由緒正しいヒターノだ。本CDは04年5月、マドリードのラバピエス界隈で開かれたカンテの会のライブ録音。マラゲーニャで7分、ソレアで12分、シギリージャやブレリアは各14分も熱唱している。くぐもった声質の奥にカンテ・ヒターノの真実が垣間見える。伴奏はクーロ・デ・ヘレス。付属本(スペイン語)には、彼のディスコグラフィー、関係のあった人々のコメント、新聞評などのほか、歌詞が掲載されている。表紙の写真はサエタを歌うディエゴ。サエタ歌いでもあった。本CDでは別録音で1曲サエタを歌っているが、別人のように伸びやかな歌い口だ。全8曲、歌詞付き。

別録音のサエタは別人のように声が伸びやか!

Malaguenas/Tientos-Tangos/Bulerias por solea/Soleares/Seguiriyas/Buleria/Tona/Saeta

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