実にいい声!マラガのヒターノ歌手カンカニージャの93年作品掘り出し。
1951年マラガ県マルベージャ生まれのカンタオール・ヒターノ、カンカニージャは71歳。本作の発売は93年だから42歳の録音になる。11歳で地元のタブラオにカンテと踊りで出演。そして15歳で踊り手ホセ・グレコのアメリカツアーに参加、さらにローラ・フローレスのツアーにも。そしてそのままメキシコのタブラオで2年間歌った。帰国後はマノロ・カラコールに見込まれて、彼のタブラオ「ロス・カナステロス」で数年間歌い、タブラオ「コラル・デ・ラ・モレリア」ではブランカ・デル・レイのグループで活動した。98年のコルドバのカンテコンクールでは「メジーソ賞」を獲得している。本作はその彼の42歳の録音。何と言ってもまずその声の良さに魅了される。パンセキートに近い声だが、カンテのど真ん中を行くその味わいがたまらない。07年には3枚目の「エントレ・ビエホス・サルサレス」を出したが、フアン・アビチュエラや名手チャパーロ・デ・マラガの伴奏と相まって、さらに良くなっている。 これらは廃盤で、93年の本作が手に入るのみ。伴奏はエンリケ・デ・メルチョール。全8曲。
Canale (Tango)/Me gustan las flores (Bulería)/La luna esta en la playa (Alegría)/En un mal sueño la vi. Soleá/Broce fundido (Tango)/Un corazón que brindarte /Dos hijos tengo yo (Fandango)/Si cambiar pudiera (Siguiriya)