トマティート（’１９）「コンシエルト・デ・アランフエス（アランフエス協奏曲）」
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譜面通りの演奏こそが今回最大の特徴であり、挑戦！クラシック・トマテの静謐な世界。
遂にトマティートがアランフェス協奏曲に！ オリジナル曲発表後80年＆作曲者ホアキン・ロドリーゴ没後20年のダブルメモリアルイアーを記念した、マドリード共同体オーケストラ（ORCAM)との共演作。アルバム作品では「ソナンタ・スイート」（'10）以来のオケとのコラボだが、フラメンコ的なインプロは無し。譜面通りの演奏こそが今回最大の特徴であり、挑戦だったというが、その雄渾な演奏振りはさすがだ。指揮は日本の村治佳織のアランフェスも手掛けたビクトル・パブロ・ペレス。併録は長年敬愛するバンドネオン奏者、アストル・ピアソラの「オブリビオン」「フーガと神秘」と、ブラジルのマルチ奏者エグベルト・ジスモンチの「水とワイン」のカヴァー3曲。息子のホセ・デル・トマテとの二重奏だが、こちらもフラメンコ色を見せないピースフルなアイレ。高速ピカードとソニケーテが象徴する奔放なトーケ・ヒターノを封印した、クラシック・トマテの静謐な世界がここに。アランフェスの第1〜第3楽章を含む全6曲。（中谷伸一）
Allegro con spirito/AdagioAllegro gentile/Oblivion - Arreglos para dos guitarras y orquesta/Fuego y misterio - Arreglos para dos guitarras y orquesta/ Agua E Vinho - Arreglos para dos guitarras y orquesta
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