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ラファエル・リケーニ('21)「エレンシア」

ラファエル・リケーニ('21)「エレンシア」

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復活、ギターの詩人ラファエル・リケーニ!フラメンコ作品としては96年以来、25年ぶり。

 パコ・デ・ルシアの次世代ギタリストたちには現代のギターの歴史を形成した様々な名手がいるが、その中の重要な一人がセビージャ生まれのラファエル・リケーニである。現在59歳。77年、わずか15歳で権威あるコルドバのギターコンクールで優勝し、ラモン・モントージャ賞を獲得した。その後の活躍は目覚ましく、ギタリストとして作曲家として活躍し、何枚もの魅力的なアルバムを世に送り出した。しかし何時の頃かギターの道に行き詰まり、ドラッグに侵される年月を送った。その彼の本作はフラメンコ作品としては96年のアルバム「アルカサール・デ・クリスタル」以来、25年ぶりの作品である(17年に自身の心象風景を描いた創作曲アルバムを出している)。ロマンティストであるリケーニはりブレ曲に本領を発揮してきたが、本作では意外にもアレグリアやブレリアなどのリズムものに溌剌とした若さが感じられる。ただ、ファルーカの甘いメロディラインとフレージングは最もリケーニらしい。全10曲。

Herencia(alegrias)/Minerico(minera)/Pureza(tangos)/Soleá de los llanos/Farruca Bachiana/Aires de Sevilla(sevillanas)/Triste luna(granaina)/Nuevos sones(bulerias)/Lágrimas(seguiriyas)/In memorian

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