マノロ・サンルーカルと兄ペドロ・ペーニャの伴奏のみで伝統的なカンテを歌う！そして注目は、やはり彼の地元レブリーハの歌である10、12、14、15あたり。
レブリハーノの’70年代の音源からのセレクション。’80年代以降のアラブ音楽とフラメンコの大胆な融合の功績で語られることの多いレブリハーノだが、ここではマノロ・サンルーカルと兄ペドロ・ペーニャの伴奏のみで伝統的なカンテを歌いまくる。 と言いつつ、6のブレリーアで珍しい節回しの『ラ・タララ』を早口でキメたり、8のグラナイーナの終盤ではブレリーアのコンパスにノセてグラナイーナを歌ったり（かなり現代的な発想だ）と、独特のアプローチは随所に垣間見える。 そして注目は、やはり彼の地元レブリーハの歌である10、12、14、15あたり。特に14のブレリーアは『これぞレブリーハ』なレトラと節回しのオンパレード。いずれもギターがマノロ・サンルーカルのせいか、カディス県風味の強い、幾分チャキチャキしたノリで歌われるのが時代性もうかがえて面白い。そして最後のソレア、15の前半は伴奏無しでレブリハーノの真骨頂を味わえる。全15曲。（Ｕｌｉｔｏ）
Triste (Soleá por Bulerías)/Un sudor frío (Petenera)/Yo tire un limón por alto (Bulería)/Como quieres que yo vaya (Martinete)/Lo mismo que un loco (Tangos)/Chave el cirujano (Bulería)/Tu Boca Audiencia (Romera)/En la carrera (Granaínas)/En la calle Arco/Alegrías del Pinini/Tientos de la Tia Seguia/Soleá de Lebrija/Oda de Elio Antonio de Lebrija/Bulerias de Antonio Pozo/Solea de Juaniquin