ぶっ飛んだブレリアが実に面白い！多国籍・異文化が混淆する新種のインターナショナル・フュージョン。
グラミー受賞の大ヒット作「エル・マル・ケレール」（'18）に続く、4年ぶりの第3作「モトマミ」（'22）は、流行のラップ＆レゲトン色を強めながらも、多国籍・異文化が混淆する新種のインターナショナル・フュージョン。フラメンコ・ファンは�い離屮譽螢△�聴き所で、ニーニャ・パストーリとホセ・メルセーに敬意を表し、マノロ・カラコールも米人気ラッパーのリル・キムも登場する破天荒な作詞術は健在。随所に日本文化をフィーチャーした点も特徴で、タイトルの「モトマミ」は、日本語の「元・基・本（もと）」と西語の「moto（バイク）」、「mami（母）」を掛けた“母は強し”を示す造語。�ァ屮船�ン・テリヤキ」はラップ系、�Α屮悒鵐織ぁ廚楼娚阿砲皀薀凜愁鵐阿如▲�チの台詞で笑わせる。エンディングの�亜屮汽�ラ」は、儚い桜の美と人生を重ねた秀逸なバラードで、かなりの日本通ぶりが覗く。ジャケ写も奇天烈だが、ライナー内では全裸写真に手書きのレトラを載せるアグレッシブさ。欧米・ラテン・カリブ音楽を攪拌し、和風の薬味を効かせたロサリア・ワールド満開の傑作。全16曲、歌詞付き。（中谷伸一）
Saoko/Candy/La fama/Bulería/Chicken Teriyaki/Hentai/Bizcochito/Genis/Motomami/Diablo/Delirios de grandeza/Cuuuuuuuute/Como un G/Motomami Alphabet/La Combi Veersace/Sakura