スペイン音楽界に欠かせない大きな存在になっているペペ・アビチュエラの息子、ホセミ・カルモナの新譜!
偉大なフラメンコファミリー、アビチュエラ家の一員であり、ペペ・アビチュエラの息子であるホセミ・カルモナは71年生まれの51歳。デビューはヘレスのソルデリータらと組んだグループ「ケタマ」のギター担当だった。スペイン中を席巻したフラ・ポップグループだったが、04年に惜しくも解散。その後はギター一本で活躍の場を広げ、現代スペインの音楽には欠かすことのできない大きな存在になっている。とりわけベースのカルロス・ベナベンとのデュオ「スマンド」や、ハビエル・コリナとの「デ・セルカ」など、極上のフラメンコフュージョンサウンドを作りだしている。本作は鉄壁のウッドベーシスト、ハビエル・コリナ、パーカスにバンドレーロを迎え、更なる音の高みに前進している。タイトル曲「ビダ」はファンダンゴのリズムを基調にした今までに聴いたことがない先進的なフュージョンだ。「ダニーボーイ」ではホセミが作り上げたフラメンコ・ジャズサウンドが横溢する。チック・コリアの「スペイン」では、むしろ気持ちを抑制的に抑えた画期的なアレンジが素晴らしい。ファルキートが1曲参加。全9曲。
Vida/Danny Boy/Loro/La violetera/Cantiga/Spain/Mar de dudas/Moon river/Juramento