洗練の極み！でもフラメンコ。幾皮も向けてフラメンコに回帰したギタリスト、ニーニョ・ホセーレ！
名手トマティートの甥っ子であるジプシーギタリスト、ニーニョ・ホセーレはアルメリア生まれの49歳。若い頃にはパコ・デ・ルシアのセカンドも経験している。すでに舞台でもアルバム制作でも不動の実績を上げているが、ある時期からジャズへの接近を試み、ジャズピアノのビル・エバンスをテーマにしたアルバム「パス」など、純粋な音楽的追及を行ってきた。その彼が、久々にフラメンコに戻ってきた。今までにない洗練を引っ提げて。1曲目は言わばルンバだが、今は亡きチック・コリアを迎え、洗練の中に野性味あるフラメンコのテクを上手く使っている。2曲見はゆっくりな3拍子のバラードから極めつけのブレリアへ。洗練の極みだ。3曲目はホルヘ・パルドを迎えてのタンゴ。めちゃフラメンコだがフュージョンにも聞こえる洒落た曲だ。5曲目は破竹の勢いのカンタオーラ、ロサリオ・ラ・トレメンディータを迎えてブレリア。伴奏リズムの離れ業が凄い。6曲目はワルツ・フラメンコのようなファンダンゴのようなノリで、ノスタルジックなメロディが泣かせる。ラスト曲もブレリア。近年若いギタリストの作品には目を見張るものがあるが、このホセーレのブレリアも一歩先に行っている進化形が見える。全8曲。
Galaxias - con Chick Corea/La vida/La graciosa - con Jorge Pardo Cordero/Te recuerdo/Ausencia - con Rosario La Tremendita/Caballo andaluz - con Edmar Castañeda/No pasa nada - con Rubén Blades/Papusza