ギターとパルマだけのシンプルなカンテ・ライブ!歌うのは希望の星、セビージャ生まれの若手たち。
「カンテ・フラメンコは生きている」、が証明されたようなムイフラメンコな若手によるアルバムが出た。それもライブだ。セビージャ生まれの2人で、トレメンド・イホはあのロサリオ・ラ・トレメンディータの弟で34歳。エセキエル・モントージャはファルーコと縁戚関係がある26歳。少年のような声の持ち主がエセキエルのもよう。21年セビージャのエスパシオ・トゥリーナでのライブ録音だ。伝統に徹したカンテばかりで、ほとんどが聴いたことのあるメロディやレトラばかりだが、それでも不思議なことに、何か意図しない新しさが漂っているのが面白い。カンティーニャやタンゴ・デ・トリアーナは泣けてくる。最後のトナは2人の掛け合いで、フィナーレは互いのトナが重なり合い、ライブは最高潮に達し、聴衆から湧き上がるようなどよめきが起こる。そしてオトラの3拍子の拍手が起きる。伴奏はフェルナンド・マリア。ギターとパルマだけのシンプルなライブ、全9曲。
Bañándose en el mar (Malagueña Abandolaos)D´Triana (Siguiriya)/Si te tiento no me tango (Tientos/Tangos)/Recordando a Chozas de Jerez (Soleá del Chozas)/Dentro del gueto (Seguiriya)/Orden del Novazo (Cantiñas)/A la Susi in Memorian (Cantes de Levante)/Casa Tremendo (Bulerías)/Fruta madura (Tonás)