進化し続ける沖仁の新作!鎮魂と愛と祈りを2011年に込めた1枚。
スペインのギタリストでも例を見ない精力的な創作活動を続ける沖仁の6枚目のアルバム。われわれ日本人にとって刻印されるべき2011年というこの時を、沖はフラメンコギタリストとしての渾身の思いをこめて、鎮魂と愛と祈りの1枚に仕上げた。
オープニングは、いきなりたたみかけるような気迫溢れるブレリア。鋭い切れ味でドラマチックに奏でられるファルーカ。静謐な音色のグラナイーナは、透明感あふれる鎮魂の一曲に。このグラナイーナもそうだが、再録曲も何曲かあるが、どれも沖の新境地を感じさせる仕上がりだ。他にも高岸弘樹のカンテやパルマが加わったルンバ、ブレリア、さらにお馴染みの有名曲をブレリアでつなぐメドレーやカバー曲もあり、フラメンコへのとてつもない広い間口と、フラメンコ本来の奥深さを融合させた一枚。フラメンコギターの魅力と沖の懐の深さを満喫できる。全11曲。