アルカンヘルの新しい魅力・境地発見!しわがれ声では生み出せない独自の流露感を表現。
ラテン・グラミー受賞の「アル・エステ・デル・カンテ」('18)でブルガリアンヴォイスと共演したアルカンヘルが、5年ぶりの新作「エレヘ(異端)」('23)でついにポピュラーソングの世界へ!フアネス、レイバ、ロサレン、ベトゥスタ・モルラ、バネッサ・マルティンといった、誰もが知るスペイン&ラテン圏内の大物スターたちへオリジナル楽曲制作を依頼、それを極力“フラメンコ化”せずに歌ったものが本作。アルカンヘル本人が普段から好んで聴くミュージシャンとあって、自分が彼らの世界へ歩み寄ることが、制作の主な目的の一つだったという。明確なフラメンコの曲種は一つも無いものの、発声と唱法はカンテのニュアンスをにじませ、ヒットチャート常連の手によるポップス&バラードを歌う、“異端”のカンタオール。人気フュージョン・デュオ、フュエル・ファンダンゴのアレ・アコスタや、今流行のガリシア女性三人バンド、タンシュゲイラの他、フラメンコ側からソレア・モレンテとホセミ・カルモナも参加。全10曲。(中谷伸一)
La Aurora/Senti/Hereje/Ojalá/La noche en vela/Ajuste de cuentas/Lux/Paraíso para dos/Primavera/Maldito orgullo