後回しになっていたトーレ発売!!驚くべき緻密さと広範さで圧倒するバジェステル氏編集。
気鋭の研究家カルロス・マルティン・バジェステル氏のコレクション第2弾「マヌエル・トーレ」(’18)が、アクースティカ初入荷! ヘレスのカンテ・ヒターノの象徴マヌエル・トーレ(1880〜1933)の緻密な伝記・分析本に、78rpm(=SP盤)49曲はすべて歌詞&ギター伴奏コード付き。1908年(28歳頃)19曲→1922年(42歳頃)4曲→1928年(48歳頃)12曲→1929年(49歳頃)10曲→1930年(50歳頃)4曲と、順を追って伝説的名人の奥義と変遷を堪能できる点が最大の魅力だ。シギリージャ、ファンダンゴ、ペテネーラ、タンゴ、サエタ、カンパニジェーロス……破天荒な奇行の一方、多彩な曲種をクールにこなすオールラウンダーだった異才。ヘレスの名門アグヘータ一族の源流であることは、レトラからも瞭然。伴奏はフアン・ガンドゥージャ“アビチュエラ”、ミゲル・ボルール(イーホ)、ハビエル・モリーナら名手揃いで、写真と詳細なバイオまで掲載された労作。伝記本は全426ページ、CD2枚組全49曲、歌詞付き。(中谷伸一)