若手ナンバーワンギタリスト、ホセ・フェルミン!フレーズの洪水でも全く飽きが来ない完成度の高さ。
すでに若手ナンバーワンギタリストと言っても過言ではない、グラナダ生まれのギタリスト、ホセ・フェルミン・フェルナンデス29歳。2年前のデビュー作以来時を置かずにセカンドアルバムの発表である。その上手さは勿論、創作力も並ではない。そのホセ・フェルミンの最大の魅力は、息をもつかせぬフレーズの洪水にもかかわらず、それが退屈することなく連続することにある。高度な緊張感の連続が見事である。ソレアでは後半にカンテを入れて格調を保っている。グラナイーナでは、そこからブレリアに変化し、クロスリズムを経てタンギージョに至っている。セビジャーナスでは迷路に迷い込んだように形式が分からなくなる。アルバム中、2曲のブレリアと2曲のタンギージョがあるが、「フラメンコが世界に誇れるリズムはブレリアとタンギージョだ」と言っているように感じる。全8曲。 Paris(rumba)/Sole pal zocato(solea)/Ella es mi regalo(tanguillo)/Mi mare Rosa(bulerias)4 puñales(sevillanas)/Serrana(bulerias)/Pasajes del alma(granainas )/Alhambra(tanguillo)