全１１曲をそれぞれ１１人の第一線のギタリストが伴奏！踊り伴唱の名人ならではの味。バイレが浮かぶ。
1954年バダホス県サフラ生まれ、スペイン中西部エストレマドゥーラ州出身を示す芸名「エストレメーニョ」を持つ、今年70歳の大ベテラン。カリスマ舞踊手マヌエラ・カラスコの伴唱者として名高いが、日本人の踊り手のバックも長年務め、堂々たる歌声をじかにご存じの方も多いだろう。本作は自身のプロデュースによる、新人からベテランまで合計11人が伴奏した芸歴50年記念のソロアルバム。ブレリア・ポル・ソレア、ティエントス、ファンダンゴ・デ・ウエルバ、ブレリア、アレグリアス……コンパスを正確に刻むパルマが常時鳴り響き、踊り手が躍動する姿が目に浮かぶ、ソロだが伴唱気質全開の歌いぶり。シギリージャやソレアといったホンド系のパロは無いが、�┐離�プレ・ポル・ブレリアスや、��のミロンガなどの情感豊かな表現に、実はロマンチストな内面が覗く。ギタリストの人選も渋好みで、ラファエル・ロドリゲス、フアン・カルロス・ロメーロ、ペドロ・シエラ、パコ・ハラーナ、アントニオ・モジャ他。全11曲。（中谷伸一）
Es mentira (Bulería por soleá)/La cinta del delantal (Tientos)/Vente conmigo (Fandangos de Huelva)/Sorprendio (Cante de Levante)/De barro (Bulerías)/ Cañaillas (Alegrías)/Vivo en libertad (Tangos)/Las manosvacías (Cuplé por bulerías)/Silencio (Milonga)/No meimporta el dinero (Bambera)/Con pena lloré (Fandangos)El cantaor de Badajoz Juan Antonio Sant