ロルカ『カンテ・ホンドの詩』をコンパスに乗せて歌う。フラメンコのコアに向かうミゲルの熱量が凄い！
約6年前「エンロルケシード」（'18）で一途なガルシア・ロルカ愛を公言し、制作には「ニューヨークの詩人（原題：ポエタ・エン・ヌエバ・ジョルク）」を材にしたミゲル・ポベダ。今回はフラメンコ界に轟く名作「カンテ・ホンドの詩（原題：ポエマ・デル・カンテ・ホンド）」がテーマ。収録各詩に定番曲種を当てはめるという、極めてストレートな内容だ。とはいえ19世紀の偉人二人のアルテを描いた�◆屮侫▲鵝Ε屮譽弌廖淵泪薀押璽縫磧ΕぁΕ戰襯妊�アル）や、�Г痢屮轡襯戰螢�・フランコネッティの肖像」（シギリージャ）のレトラは珍しくも新鮮。カーニャ、ソレア、ブレリア、ルンバといった多様な曲種をこなすミゲルのオーソドックスな歌いぶりと、長年組むヘスス・ゲレーロ（サン・フェルナンド出身）の堅実な伴奏で、1921年に書かれた詩世界を再現。およそ100年前のディテールやロルカの人生が、ポベダの美学とシンクロする様が聴きどころ。パルマにルイス・カンタローテ、ロンドロ他。全12曲、歌詞付き。（中谷伸一）
¡ay! (Caña)/Juan Breva (Malagueña y verdial)/Baladilla de los tres ríos (Cantiñas)/La soleá (Soleá)/Puñal / encrucijada (Bulería)/Retrato a Silverio Franconetti (Seguiriya)/Canción del gitano apaleado (Rumba)/Paisaje (Bulería)/Sevilla/Gitano de Sevilla (Saeta)/Encuentro (Tangos)/Canción de la madre del Amargo