クラシックの気品とフラメンコの野生が融合した成功作!独自のスタンス、カニサレスの集大成!
フラメンコとクラシック双方に軸足を置く独自のスタンスで活躍を続けるギタリスト、フアン・マヌエル・カニサレス58歳。つい先頃スペイン最高峰の音楽賞である「国民音楽賞」を受賞して乗りに乗る。本作は彼の初めての作曲になるギター協奏曲全3楽章と、ギター二重奏のための「モサラベ組曲」である。カニサレスはデビュー作こそ物凄いフラメンコを発表したが、その後次第にクラシックに傾倒する形で独自の道を歩んできた。そういう意味で本ギター協奏曲は、彼の全存在が乗っかった集大成とも言える。作曲していた2014年当時、パコ・デ・ルシア急死を知り、悲しみのなか作曲を続けたという。副題が「パコ・デ・ルシアの思い出」の所以である。第一楽章がブレリア、第二楽章がティエント、第三楽章がタンギージョで、クラシックの気品とフラメンコの野生が融合した成功作である。「モサラベ組曲」は、コルドバギターフェスティバルの依頼により作曲した交響曲をギター二重奏に編曲した3作品。
Concierto Al-Andalus a la memoría de Paco de Lucía Tiempo de Bulería/Liberadamente rubato expresivo/Allegro festivo por Tanguillos Suite Mozárabe para dos guitarras Córdoba/Mezquita-Catedral/Patio de los Naranjos